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年〻に高免に成ぬれは百姓も地の物計作ては年貢まとふ
故にたはこを作て高く売年貢の足とす此たはこに
ふさがる地計も日本国中を合せて近江程なる大国二三ヶ
国は空しからむ夫にかゝりて過る物は皆遊民也たばこの道具
費る竹木銅鉄焼物其外挙てかそへかたしたばこ刻に成て
世をわたる者計も三万余人有へしと也たはこを作らぬ様に
夫にかゝりたる者共もいたまぬ様に五六年程に御やめ被成たら
は此一色にても日本の国広く成り諸人ゆる〳〵と可仕候此の御仕
置計にても奉公人は多也侍らん其被成様は長〳〵しけれは略しぬ
或云木具御法度といへは木具を漆にて一扁塗只一度な
らては遣はず末は漆の分またかさみぬ木具等にへぎつ
かふには節なしの結構成桧にて有日本国中の木具へきたい
等の費も夥しき事也其上かりそめなる物をも結構成台に
のせ箱に入ぬ此等の費も夥しき事也上より被下小袖を
初て昔の様に広蓋なとにすへとり広けす共一ツに積
重ね目録にて実ある様に被成日本国中其風にうつし軽
薄をやめて実立侍らは天下の費やむのみならす風俗
見事に可成候或云今米の高直成は天下に銀の多く成
たると申説あり尤半分は夫ニても可有候へ共第一は作り出す
もの少く遊ひて食する者多き故也身過の坊主山伏等
を御法度に被成或は奉公人或は人少き国郡の百姓等に被成
候はゝ奉公人は満〻て多かるへし故なき比丘尼を御法度