翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻263-264 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻263-264 - ページ 87

ページ: 87

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はいか様にすれはいか様に成如此なれは如此まはるといふ事町人共 掌の中に知て武士は曽て不案内也禁中并宮社の御 作事奉行として歴〻を被仰付候へ共其大まはし小くはり材 木を出し人を遣ふ処も曽て御合点なけれは町人共に入札 にて受取に被仰付武士は町人にまはされて奉行と云たる名は かり也堤川除此御普請といへ共町人の入札受取なれは山河 の地理を知玉ふへき様もなし天下半分は町人の仕置と申 も理り也宮社なとの作事はきり〳〵と果の行ぬも能候へは 入札受取なしに武士の奉行の言付にてそろ〳〵可被仰付儀也 堤川除他【池?】是普請は尚以武士の功者に成様に御仕立可 被成事也下知すへき武士か町人に下知せらるゝ様にて済ぬ事也 しかのみならす今は天下の大名小名共に町人の為の百姓也といへり それをいかにといへは着類肴其外の諸色大名小名のいらで 不叶物を三倍五倍高直にして思ふ侭に利をとりぬ米も 随分高直に成ぬれ共他の物の高直成に合すれは米は いち下直也十五年廿年跡の一倍にならてはならすたとへ只今 六十目の米か五十目四十五両に成時も商物は少しも下らす 結句あかる事は有今の勢ニては米は何程下りたり共商物 の下る事はあるまし然は世中よくて米さかりなは武士と民 とは弥困窮すへしいまた近年大に不作もせす又能年もなし 米五十目六十目の間に有故にかたきぬよきともつゝく也 しかれは物毎高直なれは大身小身共に武士次第にすり切