翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻263-264 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻263-264 - ページ 93

ページ: 93

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家在家にひしと入込たる寺〻幾万億といふ数をしらす 此寺〻に遣はるゝ材木の費天下の山林を荒す事幾万 億といふ数をしらす十年此かた山のつき川の浅く成たる事 ひた〳〵と目に見えたり是より後久しく世中続きかたかるへし 山林川沢開闢より此かたの大あれにて天下の乱世も亦久しく 大ならんす此故に同声相応し同気相求るの理にて町人 の財用の権を取て武士を衰微させ民を困窮せしめ遊 民多く生して仏氏勝方ます〳〵沢山に成也燈火消んとて 光ますことく仏氏無道にして奢を極めされは尽んとするの 勢也天地の造化も春夏秋冬土用の五行一かけは乾坤 やむへし人の五臓一かけは人死すへし日本の国山つき川変せは 天下乱るへし今山林つき川埋れたるは五行の一ツかけたるか如しす きと尽てかはるといふ道理はなし十か八尽て九に至らんとする 時天下乱るへし九に至るの数は今よりあまり久しからし此本 は仏氏の罪なり今其割符を合せ助と成て成就する者 は町人也町人の財用の権を取は世の尽なんとする妖怪と知 へし武士云近年の内に天下の変あらんと承候へは二三年の 内も難計候只今天下に何にても気遣成事は見え不申候 仰られ候如く飢饉のゆかん事二三年の間も難計候 公方様に山川をも昔にかへさんと思召出家にも得道の法 をあたへて出家と成もの皆昔の如く真実道心のもの計 ならは日本国中に一年に五人とは有かたく侍らん今は一年に