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武士と民と弥困窮可仕候米遣被成候はゝ其米はやくたい【益体】も
なく落散て飢饉の用に立へからす其上諸人酒に迷惑可
仕候先年の如く半分とか三分一とか御法出申は能可有御座候哉
社家云天下の広き家毎に人〻穿鑿はならぬものにて
御座候先年半分と被仰出候へは結句例年ゟ多く作り申候
いつも千石作り候者は二千石作候か当年は御法度故千石ニ
仕候と申候半分の御法度にて酒高直に成を知ては千石
作る者は三千石作候へ共当年は千五百石作候とて五百石
かさみたるも有其時間に百人に一人恐れて半分作りたる
者は後悔仕候厳敷御留不成候ては急成きゝんの用には
立かたし又払米の事はいか様にも被成様有事也とかく二三
年の内にもきゝんゆかは天下は大事と有道理をたに知し召れ
候へは天下の亡ひには何もかへられぬ事故少〻の事は御堪忍
被成又大なる謀も出申儀也近年大に酒を作るは津の
国也それに次ては京成へし津の国山城の酒米の分は皆
公儀へ御買可被成候国〻ニては城米城銀といふもの有軍
国には米大に高き物なれは米ニて詰置ては千貫目は弐千
貫目にも成事也其城銀を出して酒米を買ても家中
の売米は済へし家中の売米十万石あらは五万石城銀
にて買五万石あまらは其分は所ニて米遣ひにしても用たる
へし又売米皆〻酒屋も買ましけれは京大坂のもろ
〳〵の津へも飯米に引寺〻へも多引ゆくべし公儀の御