翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻263-264 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻263-264 - ページ 95

ページ: 95

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武士と民と弥困窮可仕候米遣被成候はゝ其米はやくたい【益体】も なく落散て飢饉の用に立へからす其上諸人酒に迷惑可 仕候先年の如く半分とか三分一とか御法出申は能可有御座候哉 社家云天下の広き家毎に人〻穿鑿はならぬものにて 御座候先年半分と被仰出候へは結句例年ゟ多く作り申候 いつも千石作り候者は二千石作候か当年は御法度故千石ニ 仕候と申候半分の御法度にて酒高直に成を知ては千石 作る者は三千石作候へ共当年は千五百石作候とて五百石 かさみたるも有其時間に百人に一人恐れて半分作りたる 者は後悔仕候厳敷御留不成候ては急成きゝんの用には 立かたし又払米の事はいか様にも被成様有事也とかく二三 年の内にもきゝんゆかは天下は大事と有道理をたに知し召れ 候へは天下の亡ひには何もかへられぬ事故少〻の事は御堪忍 被成又大なる謀も出申儀也近年大に酒を作るは津の 国也それに次ては京成へし津の国山城の酒米の分は皆 公儀へ御買可被成候国〻ニては城米城銀といふもの有軍 国には米大に高き物なれは米ニて詰置ては千貫目は弐千 貫目にも成事也其城銀を出して酒米を買ても家中 の売米は済へし家中の売米十万石あらは五万石城銀 にて買五万石あまらは其分は所ニて米遣ひにしても用たる へし又売米皆〻酒屋も買ましけれは京大坂のもろ 〳〵の津へも飯米に引寺〻へも多引ゆくべし公儀の御