翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻263-264 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻263-264 - ページ 96

ページ: 96

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銀不足ならは持過たる町人共の銀を御かり分に被成御買上 させ又大名の大金持あれは御かり被成米代に御はたさせ可被成 事も成事也天下の金銀は皆上の金銀なれはいかほとニても 御事かくる事有へからす天下長久ニてこそ町人の金銀も金 銀ニて有ものなれ世乱れては彼等か金銀は皆盗賊の物と なり剰金故に命を失ふへし天下長久の為に上へさし上 置は何時も手前落ぶれたる時は知行のことく可被下也 能蔵に入置たるかことし一年の酒米なと売前の手支【てづかえ】に ならぬ様に御かはせ可被成事は何より安き事成へし又酒は昔 のことく士以上の人酒屋のかい酒を呑ぬ様に手前の入用 ほとは手作にいたし候はゝ人の養生の為にもよかるへし在〻 にても昔は祭か何そ見かけて濁酒を作て人にも振舞たる 時の如くに成へし今は天下に酒屋多く出来酒みち〳〵て 沢山なれは濁り酒に不及かへば沢山成故に在〻にても酒を 多く飲人にもいや共に振舞也博奕にも酒自由成故に 一入多し出家も売酒自由なる故に飲酒戒を破て大上戸 多し金銀は自由也酒を費す事町在郷の及ことにあらす 昔の様に武士と町人の富なる者には自分の入用は手作と なり百姓は濁酒を作りなば酒米は今の十分一も費ゆへ からず出家も作法正しく成て悪僧はへり行よき出家 のみあらん町人の手くろやんて物安く天下の奢やんて用 たらは民にとる事も多くいらじ米満〻て多くは天下の