翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

鶯宿雑記. 巻263-264 - 翻刻

鶯宿雑記. 巻263-264 - ページ 98

ページ: 98

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事に用る程は切ても〳〵跡から育つことはり也夫たに山川の奉行 の才知あたらて裁判あしけれは山荒川浅く成もの也其上に 仏氏の害を加ゆれは百年ニて荒るゝ物は五十年ニて荒る也 有へき人の可有事に用る処を除て日本の土地に過て切取 所をいへは十にして七は仏氏の尽す処也之は世中驕てかさり を事とし木具台箱等に費し大名中名の作事すきをし 町人の富て貧なるものゝ家を買取打崩してかし屋を立 自分の家居を大にし天下にせんし茶次第に多く成たる なとにて尽す也仏氏の害を除かて他のしまり計ニては 砂にて渕を埋るたとへのことし仏氏の奢無道の費除かれ なは其上には少くして苦しからぬ茶園を除て畠とし 天下の煎茶の少く成て高直に成様にせは薪のゝびと成へし 音信物に箱台等の入らぬ様に昔の風にかへりなは材木のゝ ひと成へし江戸地酒となり大廻りの酒やみなは酒樽の費なか るへし大名中名のえよう【栄耀】にいりもせぬ作事をする事やみ なは是もよほどの助かりと成へしか様の少しツヽの事いか程も 有へし武士云富人のかしやなくは店借の迷惑すへき歟 社家云昔より有へき程有たるはよし廿年以来の増は夥しき 事也居り処有故に在〻の業ひは艱難也先町へ出て日雇 を取色〻の稼をすれは農を放るゝものも弥多し寺〻沢山 に出来る故におり処あり養て有故に坊主の年〻に多く成 ることし皆遊民をおひき出す者也武士云天下の山林の費