翻刻
【右丁】
女青(ちよせい)
二説(にせつ)あり別録(へつろく)にては蛇含根(しやかんこん)なり蘇恭(そけう)の説(せつ)に葉似羅摩(はらまにまて)#1《割書:がゝ|いも》と云(いゝ)又 茎葉(けいやう)並(ならひ)臭(くさし)なといふ物(もの)はへくそかつら又きう
すへくさともいふ荒野(あれの)に多し蔓生(まんせい)なる旧茎(ふるくき)より生(せう)す葉(は)は羅藦に似て薄(うす)く白汁(しろきしる)なく又 忍冬葉(にんとうやう)に似(に)て尖(とかり)長(なかく)
く#2対生(たいせい)す夏月 五弁(いつへら)の花(はな)を族生(そくせい)す白色(はくしよく)紅心(こうしん)形状(かたち)番繍毬(はんしうきう)《割書:さくら|らん》に似たり茎葉(くきは)甚(はなは)た臭気(くさきにほひ)あり
【左丁】
鼠尾草(そひさう) たむらさう
又ひめこつちともいふ山野(さんや)に多く#3
あり春月 宿根(ふるね)より生す葉は楝《割書:おふ|ち》
或は鬼針草(きしんさう)《割書:をに|はり》に似て皺(しは)あり背(うら)
紫色(むらさきいろ)方茎(はうけい)対生(たいせい)し秋月(あき)茎(くき)高(たか)
さ一尺 許(はかり)穂(ほ)をなして花を開(ひら)く形(かたち)
蘇(しその)花に似て大なり又 益母花(やくもくは)にも
似(に)て碧色(るりいろ)なり又 白花(はくくは)の物(もの)あり
ひつしさうと云
#4鼠尾草