翻刻
【右丁】
一種
相州(さうしう)塔(とう)の沢(さは)又 勢州(せいしう)
朝熊山(あさくまやま)に産(さん)す矮(せい)
生(せい)#1にて高さ三四寸 春(は)
月(る)花あり碧色(るりいろ)なり
一種 こまとゝめ《割書:尾|州》
大和(やまと)に産(さん)す苗(なへ)矮小(わいせう)
にして高さ二三寸 茎(くき)は
紫色(むらさきいろ)にて花(はな)は純白(しゆんはく)也
【左丁】
狼把草(ろうはさう) たうこき《割書:山|城》
又やはず《割書:近|江》ともいふ水辺(すいへん)湿地(しつち)に多し春月(はる)実(み)より生(せう)す葉は蘭草(らんさう)
《割書:ふしば|かま》に似て五尖(いつとかり)あり又はんこんさうに似て小(ちいさ)く周(めく)りに鋸歯(かゝり)あり対(たい)
生(せう)す秋月(あき)茎(くき)高(たか)さ二三尺 枝(ゑた)を分(わか)ち莟(つほみ)を生す形三七に似(に)て花(はな)
短弁(へらみしかく)黄色(きいろ)なり実は鬼針草(きしんさう)に似て棘針(はり)ありて人衣(しんい)に粘(ねん)す
#2狼把草