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【右丁】
一種 つきぬきをとぎり
茎葉(けいやう)大翹(たいけう)に似て高さ一尺 許(はかり)茎(くき)は葉(は)の中(なか)
を貫(つらぬ)く花(はな)小(せう)にして五弁(いつへら)をときりさうに同し
一種 をときりさう
此物(このもの)鷹(たか)の妙薬(めうやく)なり古(いにしへ)《振り仮名:養鷹の家|たかをやしなふいへ》にて一子 相伝(さうてん)なりしに其弟(そのおと〳〵)此草(このくさ)の妙薬(めうやく)たるを知りたりけれは其兄(そのあに)#1
これを知りて弟を切害(せつかい)す因(より)て此草(このくさ)を弟切草(おと〳〵きりさう)といふを略(りやくし)てをときさうといふなり山野(さんや)に多し葉(は)は水楊(かはやなき)#2に似
て短(みしか)く円(まる)く円茎(ゑんけい)対生(たいせい)し夏月(なつ)梢(こすへ)に枝を分ち五弁(いつへら)の小黄花(せうわうくは)を開(ひら)く実(み)は大翹(たいけう)に似(に)て小なり莢頭(さやのかしら)五ッに裂(さけ)て
【左丁】
中に細黒子(さいこくし)あり花(はな)葉(は)ともに紫紅色(あかいろ)を染(そむ)へし此花を六月土用の中に摘(つみ)て胡麻油(こまのあふら)に浸(ひた)し貯(たくは)へ金瘡(きりきす)打撲(うちみ)等(とう)
に傅(つけ)#3て良功(れうかう)あり是(これ)小連翹(せうれんけう)なり
一種 伊吹(いふぎ)をときり#4
茎葉(けいやう)細小(さいせう)にて地(ち)に搨(たう)す#5
花実(はなみ)をこ【と】きりさうと同し
#6をときりさう