翻刻
神楽も銭からござれ分て憎ひは医者衆てござ
る隣村へも馬駕に乗るしらぬ病も呑込顔
て少し容体悪ひと見れば人に譲りて己ははづし
さしの先より口先上手しろとばかして手柄
を咄しきんきよふりやく傷寒論も若ひ時
分に習ふた計たまに取出し工夫をすれと
闇の烏て分らぬ故にきかずさはらず薬の数を
たんと呑して衣服をかさり礼の多少て作
病つかひ病家見廻も裏家せとや八十日に一度
金になるのは毎日四五度されはお医者の掟
と言ふは銭や金にはかゝはるましく人を救ふが
おしへのもとよ道のいましめ守らぬ訳は欲か
ふかふて文盲ゆへそあむま取り迄夫見習ふて
上下もんで弐拾四文か通用なるにいつの程にか