翻刻
旦那をよせて金の無心はおたのみ方よ口へ
出さねばかいけにそむくおより合との相談抔
と知りもせぬ事うき立よふにおのもわからぬ
後生をすゝめ果は互ひにいさかひばかり中に
見事な了解を言へば他力ちかひと名目計
うそか誠か死ねば知れぬわけてつまらぬ法
花のおしへ他宗そしりて我宗自慢あまり
おしへかかたいしゆえに広ひ世界を小せまく暮す
仏嫌ひの神道衆も和学神学六根清浄祓たま
えと家財おはらひ清めたまへと我身のうへを祓ふ
口の不浄か穢たものを呑ず喰ずば言訳たらす
胸と心は唯諸の欲と悪との不浄で詰る禰宜の
社家しやの神主抔と神の御末と身を高ふれと
富をするやら操芝居山仕集めて山事はかり祈祷