翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [6] - 翻刻

俗語之種. [6] - ページ 17

ページ: 17

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ちやうちんを照らして小屋の外面を見廻り又 狼の難を恐れ鉄砲を放し苦患忘るゝ隙 なく早くも東雲告る鳥の声のみ待わひ帯 紐解きて安心に眠る事にはいつなる事と 譬仮宅小屋掛けなりとも又もや町並に家の 建連なる事もあるへきか御回向なりとて 遠国を隔てゝ参詣の旅人幾千人市町に命を 失ひぬれは此上誰ありてか遠国を隔てゝ参詣す へきともおもはれす人気の騒たつ事も日を経ば 落附くへし落付く時はかならすしも ひそまりかへりて雨降る日晴たる夜るはもの 淋しく猥りに出あるきする事有へからす たゞ此上の成行を悲歎する事安からす自滅の心地 実に誠誰ありてか苦患をまぬかるへしや  幸一此書をなす事前 にもしるせるか  如く年月を経て誰か此変災を覚え  居て其詳なる事を語るへき只子孫打寄  咄し伝への種にもなさん事をほ?りす我は  素ゟ書も不読絵の事抔は尚更に  人形の首たに書たる事なし只是程の