翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [6] - 翻刻

俗語之種. [6] - ページ 18

ページ: 18

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 大災を子孫に伝へんの本意なれは  始めて絵の真似したるそのつたなき  筆の運ひや絵の具の事文章とても  左の如く行届かされは長〳〵しく  本末たにもつゝまらす因ておもひ出せる  大概を左に記し後の慰に残すなれは  善不善を見ゆるし給へ退屈なすへき  長文句をも能こそ書れと一笑して  他人の誹をなし給ふ事なかれ 爰に亦川中嶋の噺しを聞に何れも田舎の 村〻なれは町家と違ひ凡の家には五ツ時を過にし 頃は打臥てありける所に大地震発し大に破損 夥敷皆〳〵打驚庭に出て騒動なす時に 小堰小川等に一切水なし定て地震にて震ひ こわせしものにやと其評義連〳〵也然る処に 犀川の瀬音もなしされど此騒動に取紛て知ら さりけるを誰聞留めけるにや瀬鳴の音の絶てなき 事をいふ又恐怖して皆〳〵ひそまつて聢と是 を案するに極めて瀬音のなきに評決しいかにせん