翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [6] - 翻刻

俗語之種. [6] - ページ 22

ページ: 22

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其成行を知らさる時はいかなる大胆不敵の者といひ 禅定悟りをひらくといへともなんそ驚怖 せさるへきやきのふと過けふとくらして 昼夜をわかたす今にも水の押来りなん 事を恐れ川中島の村〻はいふも更なり 川辺に連らなる村〻は壱人として家に あらす居宅は猶更土蔵に至るまて 明け渡してそ置にけるいよ〳〵やうすも わかりけるは岩倉山を始とし数ヶ所の 岩山抜崩れ水上を押埋めたれは譬ひ いかなる変化あり共容易く是を押破らん事の 有へからすと定りけれは爰におゐて漸〻に 西は岡田小松原北ははなかみ小市山南は 清野西条山東は鳥打山続最寄〳〵に仮 小屋掛家財の品〳〵遠方なれはあるひは 運ひ亦は残し雑穀俵物積重ね〆りを つけて東西南北夫〳〵におのれか小屋に 逃去りてけふや我家の押流れ翌日や 流失しぬるかと少しも安堵なかりけるは 実に恐ろしき事ともなり 日夜心を苦