翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [6] - 翻刻

俗語之種. [6] - ページ 23

ページ: 23

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むる事終に二十有余日の日を重ね語事も聞もおそ ろしく古今未曾有の大変也 爰に亦山中新町にては二十四日の夜の大災にて 家蔵物置夥敷震ひ潰し人〻何事の所為 なるか其よしたに知らさる者多く或は圧死 或は怪我人も多かりけるに眼たゝく間に出 火となりぬれは狼狽歎く程もなく岩倉山の 大山崩れ水増逆流れし家蔵浮み出し 彼の岩倉山崩れて水のたゝひたる所に流れ行て 幾数しらぬ家蔵家財其夜の中央に度〻迫りして ありけれとも暫時に湖水にもひとしき程の形を 来ておそろしけれは誰ありてか船もて是を返し 得ん事もなりかたく掛る大河を止めぬる事 二十有余の日を重ねたれは水かさ増る事 言語に述かたく是かために人民牛馬焼亡水 死の差別もわからす死骸爰にあらされは 血流の悲歎亦格外なり辺りの山〳〵に逃 去り野宿すれとも大河の湛水日夜に満〳〵 次第に広こりたれは一時〳〵に高き方に逃 去り苦痛する事数日なり前代未聞の大災を