翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [6] - 翻刻

俗語之種. [6] - ページ 24

ページ: 24

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後にも猶可察恐るへし是三災一時の 大難也 下賎の我〻は唯おのれが身の成行を案事 妻子の愛情を恣にするのみにて譬はいか なる焼亡あり流失の大難を受くとも是一家 滅亡の小事にして取るにたらす恐おほくも一国一城の 御主の 殿様におはしましては重き御家臣 の面〻をはしめ軽き民百姓の身のうへまて 其大難を不便に被為  思召広太無量の 御仁徳御配   意有らせられ給ふ事の 多かりけるは物しらぬわれ〳〵まても聖賢の 昔はしらす今の  御代のありかたき事を 尊敬し落涙に袖を絞りぬ 爰に二十四日の夜大災発し   御城廓 御殿向を始め大小破損夥鋪 御家中町家 震ひ潰し町人圧死も多く有ける所に其夜より 町御奉行《割書:御預所御奉行兼寺内多宮御側衆頭取兼ナ|ルヲ以テ三奉行上席ト云御屋鋪田町但シ諏方宮ノ裏》 《割書:ニ当ル御同役ハ金児丈助午年迄|御預所御奉行兼帯 御屋鋪芝町》御両士御出銀【張?】ありて自ら 潰家を踏み倒れ家をくゝり廻りて火災を制し 圧死怪我人を悉く御穿鑿ありて堀出し給ひ