翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

俗語之種. [6] - 翻刻

俗語之種. [6] - ページ 6

ページ: 6

翻刻

衣の袖たにも乍去動く形もなけれは 眉を顰め奇異の思ひをなして 凡人なれは其日をそ送りける爰に二十 四日の夜大地震を発して斯大災を 受る事の恐ろしさよといへり其程を 手寄もとめて問ひけるに善光寺 を中はに取らは酉戌亥の方に当 る所の山野取わけて夥しといふ 疑ふらくは大地震発する所の気地 中に満〳〵てもれたるにも有けるや大 災の後改暦戊申の春を迎ふと いへとも松城より辰巳にかけ戸倉坂 木辺の山続に至り何所とも無く山 野に徹へ鳴音ある事是亦陰陽 遅速の所為に寄る斯前代未 聞の大地震を発する程の順逆に