翻刻
随ひて地中にいまた不順の気満々て
発せさるの後悔なりといへとも無学な
れは其詳なる事をしらす
戊申晩春折節眼病に脳むと既に半月眼鏡の他力を
借りて記るすものは彼の地震商人豊田□店の主と
いへともなれぬ業とて番頭まかせの
釃 の 喜 源 書
水内の曲橋の事
千曲犀川の大河はいふもさらなり裾花川の流いつれ
劣らぬ荒浪に取囲みたる中の里を更級郡といふ
世に川中嶋と唱ふるも理りなり千曲犀の両川
いつれ劣らぬ大河といへとも犀川の流は又比類な
き洪流にして凄じ【次】き客をなす事言舌に
絶たり其渡し船を止むる時は仁義礼智
信もすたれり其由いかん音信の道も絶るを
いふ爰をもつて尊敬し歓ひ喜へ【歓天喜地?】きは