翻刻!草双紙の世界

コレクション: @chinjuさんと読む草双紙

徳若水縁起金性 / 樹下石上作 - 翻刻

徳若水縁起金性 / 樹下石上作 - ページ 6

ページ: 6

翻刻

美人(びしん)に沈魚(ちんきよ)落雁(らくかん)の媚(こひ)ありとてうをもしづみ とりもおちるほどのけいきなものゝ 手かみなけらるゝらくがんや まつかぜ【干菓子の一種】に弁エベ【?】のみたらしの うをがうてうてんに【魚が有頂天に】 なつてくわしをばい合 すつほんが大ころはしを 丸のみにしてのどに つまり目を白く くろくして くびを出したり ひつこましたり して手あしを もがきはなし かめ〳〵と いわれてはしの うへにいるやうな みをすればこいが いしかげてはなを つけばふなつこや【つけば、鮒っこや】 めだかははすつはの【メダカは蓮っ葉の】 うへにはね上 られてまごつく やら大こんざつの あげくのはてに けんくわをおつはしめて 水しあい【水仕合】といふしうちをする 【水仕合:俳優が水を浴びたり、水中で演技をすること】 〽だくわしやのかゝァも だもちやのむすめも 上あんのうまひふう ぞくになつたうしろ すがたさかほは まへの一まいにどれも うつくしくかいて あるからこゝでは そのうしろ すがたさうしろ べんてんまへ ふどう【不動】といふ あやまる所は ない〳〵〳〵と しばいの おり介の へんじさ 女 〽わつちらに せん人が つうをうし なつて ぽちやりと いけへおち やうかと はしのうへに いるがくろうた 〽これはあの むすめの 手からくれた 松風【干菓子の一種】わいらに やつてなるか 〽おどれ なへぶたの【鍋蓋の】 うへでかうらを【甲羅を】 引つはな   される      な 〽おこし こめ を こつちへ よこさ ねへと どう 中を 引つ くゝつて はなし かめ 〳〵の うきめを みせるぞ 【かめかめ:おそらく、亀を裏返して地面に置き、もがくようすを面白がって見る子供の遊びであろう】 〽せんへいを わたせ〳〵 〽こいつをわたして なるものか 〽おいらが   たてに かぐらどうて きか  きひて いきな は中【?】   まち  でも くればいゝ 女 〽くわしをやる   ふりをして やらずに   じらして    やろうか 女 〽アレはくてうが くびをひつたてゝ わつちらを みるはな