翻刻!九州大学の書物たち

コレクション: 漂流記コレクション

漂流記録 - 翻刻

漂流記録 - ページ 20

ページ: 20

翻刻

一陸の運送は車も馬も用へ申候夫故大道は山を越ザル  ヤウニ/迂遠(マワリトウ)に造り有之候「レイロー」と申蒸気車有之  数十人是に乗り力を労サズ乄旅行致し候蒸気船  の機に同しと申候近年ハ制禁に相成候ト申事ニテ見及申候       針歟 一路頭小高ク張金ヲ引有之是に書状を掛ケ駅ヨリ駅え自然  と達し飛脚ヲ労シ不申候中にて往逢ヌ様に往来の差別  も仕り有之候此機私ハ存不申併鉄にて磁石ヲ以て  吸せ申候様に相考申候 一洋中にて鯨を取候義は楼に登り鯨を見罷在見付  候時は小舟五六艘ヲロシモリを多く打掛其緒を取幾  里も鯨に従へ行弱りタル時大船に轆轤を以て巻キ上  筒切りに致し船中大釜にて油を取申候肉ハ毒アリト  申其儘捨申候 一船に鮫付候時ハ互に豚を以て釣り其皮を取申候或ハ  モリにて突殺申候 一夜分洋中一面に火に相成候事度々有之候其