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何様ニ成とも構はぬと云風ニ而人々日々白眼
合て月日を送る日月流るヽか如く五年十年
は暫時に過へし此姿ニ而何程まつ共良分別
の出へきやうなし日本国中一人も残らず
今度の地震に壓し殺され候と思ひ疑心を
生せす西洋流を止め日本風むやミ軍をなす
べし思ひの外生地を得る事有べき也
大船乗出すや否破船せり釣船之往来なす
場所ニても如此し其学習なす処
祖宗の神慮に叶わぬ證し現然たり其学
ふ処天心に叛ける事かくのことし
一西夷の陣隊其餘奇技淫工を発禁すべし
砲銃の製造は元異国の器械なれば是而
已ハ廃すへからず弁利の法ハ採用ゆべし是
前書に云る事也乍去當世上下一統異教
に昏迷して是非西洋風にあらざれハ成難しと
云は都て日本に用ひ来りし兵器を銷し
武士も両刀を帯する事を止メ弓鎗の武器
も打折仕舞西洋銃一挺と定むへし実地ニ
臨ミてハ精心純一ならされハ勝を得べからず故ニ
余ハ用ひ来りし武術も多藝を欲せす一術
精練せん事を要とすへしと謂たる也西洋
人は剱刀ハ鈍し持前の膽力ハ弱し多端ニ而ハ
人々疑心有て死地ニ入難しと思量し
長短の火器斗し定めしハ国風の人情を察
知せし教法と云へし日本ニ而ハ武術の数多く