翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 31

ページ: 31

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何様ニ成とも構はぬと云風ニ而人々日々白眼 合て月日を送る日月流るヽか如く五年十年 は暫時に過へし此姿ニ而何程まつ共良分別 の出へきやうなし日本国中一人も残らず 今度の地震に壓し殺され候と思ひ疑心を 生せす西洋流を止め日本風むやミ軍をなす べし思ひの外生地を得る事有べき也 大船乗出すや否破船せり釣船之往来なす 場所ニても如此し其学習なす処 祖宗の神慮に叶わぬ證し現然たり其学 ふ処天心に叛ける事かくのことし 一西夷の陣隊其餘奇技淫工を発禁すべし 砲銃の製造は元異国の器械なれば是而 已ハ廃すへからず弁利の法ハ採用ゆべし是 前書に云る事也乍去當世上下一統異教 に昏迷して是非西洋風にあらざれハ成難しと 云は都て日本に用ひ来りし兵器を銷し 武士も両刀を帯する事を止メ弓鎗の武器 も打折仕舞西洋銃一挺と定むへし実地ニ 臨ミてハ精心純一ならされハ勝を得べからず故ニ 余ハ用ひ来りし武術も多藝を欲せす一術 精練せん事を要とすへしと謂たる也西洋 人は剱刀ハ鈍し持前の膽力ハ弱し多端ニ而ハ 人々疑心有て死地ニ入難しと思量し 長短の火器斗し定めしハ国風の人情を察 知せし教法と云へし日本ニ而ハ武術の数多く