翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 32

ページ: 32

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していつれも泰平に相成席上の工夫ニ出来 せし術多し近来別して多藝の者と称 美なす風故人々一術も多く学習する事と 【頭書 戚継光ハ」明末の人」なり】 成し也無_二精藝_一膽不_レ大戚継光も云しなり然るに 月ニ六斎の稽古三年五年出精せしとて精練 すへき理なし不精練の術ハ死地ニ至れは 惑心生し十分の働きならさるもの也當世 遷遠の極メハ植溜ニて稽古ある体配の弓也 古代禮射の遺法成べけれは稽古人も外藝 術よりも出精せざれは片肌脱て立派に的前 は射られさる也騎射も同様ニて実地の用ニは 立間敷也騎戦の稽古も別に仕方何ほとも 有へき也正月の御弓場始にも拝領物等にも 多分の事也是等の事も御止メニて正月も 大砲ニ而も打初に 御覧あり大名の戦鎗二本道具三本道具 のと云て無用の槍を飾とする外飾尤なる 物なり神代よりの兵器残らず焼潰し西洋 斗ニ定るならハ四五年のうちには可成用立程 の備も立へき也前書ニも記せし通り是迄 の姿ニてハ幾十年学習なすとも西夷に 及ふへからず大艦も又同様にて是も勝手 次第萬国江交易 御免とならハ一昨年刑 せられし加賀の銭屋如き豪富の族諸国 に澤山有へき故資財に不吝造作し親船 水主の頭立たるものに金銀を多く与へ用ひ なば利欲の為に身命を忘るヽ程の無道 人故世界中乗廻すやうニ三四年の内には