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していつれも泰平に相成席上の工夫ニ出来
せし術多し近来別して多藝の者と称
美なす風故人々一術も多く学習する事と
【頭書 戚継光ハ」明末の人」なり】
成し也無_二精藝_一膽不_レ大戚継光も云しなり然るに
月ニ六斎の稽古三年五年出精せしとて精練
すへき理なし不精練の術ハ死地ニ至れは
惑心生し十分の働きならさるもの也當世
遷遠の極メハ植溜ニて稽古ある体配の弓也
古代禮射の遺法成べけれは稽古人も外藝
術よりも出精せざれは片肌脱て立派に的前
は射られさる也騎射も同様ニて実地の用ニは
立間敷也騎戦の稽古も別に仕方何ほとも
有へき也正月の御弓場始にも拝領物等にも
多分の事也是等の事も御止メニて正月も
大砲ニ而も打初に
御覧あり大名の戦鎗二本道具三本道具
のと云て無用の槍を飾とする外飾尤なる
物なり神代よりの兵器残らず焼潰し西洋
斗ニ定るならハ四五年のうちには可成用立程
の備も立へき也前書ニも記せし通り是迄
の姿ニてハ幾十年学習なすとも西夷に
及ふへからず大艦も又同様にて是も勝手
次第萬国江交易 御免とならハ一昨年刑
せられし加賀の銭屋如き豪富の族諸国
に澤山有へき故資財に不吝造作し親船
水主の頭立たるものに金銀を多く与へ用ひ
なば利欲の為に身命を忘るヽ程の無道
人故世界中乗廻すやうニ三四年の内には