翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 34

ページ: 34

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一鎗を学ふへしと思ふものハ鎗斗を習ハす 一生質多病ニて武術一事も習事能ハさる  ものハ筆道を習ハすへし 一学問ハ人倫の道四書小学ニて足べし  義理の要を知り身ニ行ひ心ニ翫味すべし  如此士を教育すべし怠惰を戒め出精  のものならハ褒詞あるへし褒美を遣し  品を給らねハ忝思わさるの風にならざる  よふに節義を重し利を軽く思ふ様に  士気を引立へし上の大利を欲せざる  時は下の節義も速ニ立へし上次第ニ而  廉恥の風にうつる事手を返するか如し  又有司の人も武術の中一藝ハ是非共  自身稽古すべし主将といへ共名将ハ自身  士卒と労を共にす老中衆ニても官職  の高下ある迄にて人臣に相違なけれバ  銃砲ニても鎗にても手を下して稽古す  へし御旗本御家人御勝手方役人迄も同様也  此法ニて四五年も御世話あらハ御膝元に  勇壮の健士夥しく出来して外藩の諸侯  達に勝る事万々成へし膽力壮勇の士数  萬是あらハ西洋人のことき劣弱成工夫の  陣隊にあらすとも本邦持前の先登勇  戦何そ難からんや何れにも二心を去ら  されば事は成就せす二ツなから全く  する事ハ天地の間に決して有へきの理なし