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一大艦乗かた其餘軍備迄も蘭人に向学ハせ
らるの命を蒙りて出帆せし人々皆乳香
児の寄合ニて何を成就すへきや最初ゟ
弟子入をするには一向の素人に仰付らる
へし間違多き銘々の存寄ニて組立し
西洋学ニては却而私意有之習ひ得かた
かるへし諸藝とも悪き僻最初ニ覚へ
たる事ハ始終の邪魔ニ成事人々の知る
事也西洋流も一様ならず誰々ハかやう
彼等ニてハ此様ニとて皆自分〳〵の見識
にて門戸を立人を誹り我を誇其黨
を集め習練なすを感心なす輩の心中
更に別ち難し各区々の仕法ならは
其人々の工夫と見へたり笑べし不残
武邊ニくらき輩也其各を指ハ天下へ
の恐れあり素人の見斗ニて組立たる
兵法を衆人に教へ益有へしや実に
浅間敷事ならすや大艦乗方其外とも
西洋の法を知るへしハ佐賀侯抔江命
せらるへし長崎ハ近し其人膽智ハ備
ハりたれハ 御国躰をも失はせられす異
邦の風をも早く察せらるべし定めて
外藩の諸侯へ聞へてハ 御体裁も宜し
からず位の小量なる御評議成へし日本
国の人ならハ穢多非人ニ而も挙け用ゆ
へし国中ニて 将軍の代の替るハ珎敷