翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 57

ページ: 57

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頓と一切分らぬ夫人ハ萬物の霊とて天公 を尊ふ事は孔子の家語にも謂し三百 六十の内長者と云て智恵才覚あり賢ひ ものハないと云か此海中へ庭の居石を 見るやうに御要害の御臺場をこしらへて大 そふな御金を入れて萬一異国船か来て 軍を仕懸たらバ打拂ふための御要害じや そふなりやアちと不運ものじや都而か様の 所へ御備の陣取をするは死地といふて 軍立の備には余り好まぬ陣取じや其 譯は此御臺場へ味方から自由二續て 勢のうしろ備と云ものかなく異国の奴原 を一番に打拂ふて仕舞ならよけれとも 異国の船の来るといふハ春か夏かの間 であろふ軍法にも春は東を討取らず 夏は南を征さずと新田義貞ハ北国を 征さんと終に討死し唐土漢の高祖は 冬北国の匈奴といふ夷を責めて都而 利を失ひ大ニ敗北して夷ともに侮られ所々 大ニ悩まされて難義をする是らハ畢 竟天の時を考へすして敗北せしなり 此御臺場も夫々同し春秋ハ多く東風