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南風か吹ものじや其時ハ南に向ひ大筒
や石火や鉄砲を打懸る時は忽に煙り
か味方へなびき味かたの矢先ミへかね
又敵ゟ打懸る大筒ハ皆〳〵ミかたへ来るで
あろふ味方ハ其時図【?】を放して萬一打損
したらバ味方皆死てあろふ其後詰の
御備建御手配も有であろふか昔の大将
方は好まぬ死地の陣取じや夫には能味
方の計策か有事であろふに蛤貝
螺貝のいふ通り去年異国の船か来た
時は世上大さハきて有た乗込て来た
異国の舶へわずか四艘の船て其上軍
を氣【率?】てもなく只軍船に乗て来て
居る斗日本て見た事ハない蒸気船か
死地へ四艘の船を乗入れて中〳〵手
出しをする氣遣ひハない陸の御大名の
大騒きハ何事てあろふ余り周章て
異国の奴原にちと氣の毒なさても
見よ四艘の艦へ五百人も乗ても高が
弐千人てあろふ日本の拾万石位の大名が
御二方も向ふたらバ一捻りニ捻り潰して
仕舞てあろふ夫々異国の艦か場がハ