翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 61

ページ: 61

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織田信長の軍建陣取の模様も能々見 覚て居るに軍といふものハ大事の物 で軍師名臣ならでハならぬものじや 唐にてハ譬下賤の農夫たり共軍学ニ 達し智有ものを撰て軍師大将 に命して合戦をする故に周の武王 は太公望をかゝへ呉王は孫子を軍 師にし漢の高祖は張良韓信を抱 蜀の玄徳は臥龍山へ雪中に三度 足を歩んて諸葛孔明を頼て軍師 とし是等は皆下々より軍学に達し たる者を用ひ国家を治めて萬代に 名を残す吾国は高位高禄の人下に 寄事を恥とする国風故に農夫野夫 にも軍学に達したる智あるものをい つれなりとも是等を用る事をせず頗る 御用に立ものも埋れ木となるたとへハ信玄 公にて名将有し山本勘助を見出し 軍師として侍七拾五人を預け又秀 吉公は下々の内より勇士ニ成べき ものを撰ミて古今ニあらはしたる加藤 福島蜂須賀を初として末代ニ名を