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翻刻
揚たる勇士数多あり此度ハ日本の内
合戦とハ違ひて勝手しらぬ異国の奴原
の合戦をするは中々高位高官の人を
大将としてハとふあろふか異国の者は
砲術ニ妙を得たるといふ処萬の戦ひは
船手の合戦故ニ味かたも兼て其氣を
抜く方便なくてハならぬものじやが有
なら聞かしておくれ
上の巻終
同下の巻
汐吹がコウ螺さん其氣を抜くといふは
とふする事じや螺貝其氣をぬくとは
軍事に臨て兼て氣変にありまづ
敵方も砲術の妙を得味方是と難義
の時は船手の戦ひ故ニ燒艦の用意して
六拾石位の船を百艘程こしらへ置又
押送りの船位の小舟を百艘用意して
燒艦には燒草を積置是ニ熖硝に
油を流置て先安房の方又ハ伊豆の
方浦賀上総江戸の方も四方八方手
配して萬一見分なく陣取法制を言其
法建の根元ハ東西南北の四隅是有