← 前のページ
ページ 63 / 104
次のページ →
翻刻
合せて五法と云て五人定め五人を一位
と云是備立の元也十五を一隊と云て
人数五拾人也何万人ニ成とも是ゟ段々
組立る故に曲と云共皆籠る也法制とハ
籏印馬印笠印袖印鐘太鼓進退の
相図也又官道とは小頭籏奉行鉄砲
頭弓大将長柄頭目付使番其外の
役は官道也至【主】用とハ兵粮小荷駄
金銀米穀城取陣取いろ〳〵の用具ニ
至り軍師の外を勤る役也誠に軍と
いふものハ大名衆でも極て難義の事二而
第一金銀を多く費し兵粮米を潰し
其上家来を討死させたり万苦の上
下手をすると我国を敵に奪われ
先祖代々の家名を潰し妻子も道
路に迷ハし故に治国に乱を忘れす
下を愛し家来を憐ミ家事倹約を
元として武藝に儘すといへり兵書
にも兵は国の大事死生存亡の道
察せずんバあるべからずと是を使とする
には五事を以てすると有れハ譬へバ
機の糸のことく竪糸三百六拾筋かよふハ