翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 66

ページ: 66

翻刻

其虚をねらひて兼て用意の押送り 船に水主拾人に若手血気の勇士弐拾 人程にて乗込せ得もの長柄槍長刀 熊手打鍵【鎌ヵ】の長道具に鉄砲をうち かけて程よく飛込無二無三に血気 盛んの人透を伺ひ切倒す工夫をなし 一艘の船を乗り取時は惣軍勝事に なるもの也かよふな事ハ皆大将の心中に 有事故ニ都而大将は始斗をいふ 事を第一にして五事七斗と云兵書 の意を知らねバ中々数多の人を 指揮して合戦ハ出来ぬものじやとそ 蛤貝の其始斗といふ事ハとふ云事じや 螺貝始斗とハ先合戦の始ると敵味 方の目算する事敵の人数と味方の 人数と見くらべる敵の大将の器量を 計敵味方の剛臆をくらべ又戦陣 の藝術砲術の目算を考へ夫を五事と いふて一番に道二番に天三番に地 四番に将五番に法と此五ツの事を 大将の胸にたヽんで諸事を指揮 するものじや先第一大将はハ萬卒の心