翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 80

ページ: 80

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 にもまたいたわし阿部の御家ニ而ハ君の  公のことおハして表に居玉ひしまに奥は  くつれ落いとおしミ玉ひし側女を初め  女房達十一人侍廿人あまりうしなひ玉ひ  て奥方も梁にしかれ玉ひしかとも年頃  召仕玉ひし女房の内に甲斐〳〵しき  ものありておのか身をもて梁をさゝへ  あけ左右の手をつよくつき立息絶なから  奥方を覆ひ奉りちとも倒れさりし程に  左の御腕を柱にしかれ玉ひしかと御身ハ  恙なくおわしましつるよし後かの女房を  棺に入侍るに惣身の力を腕に盡したり  けらしいかに撓めてもたハまさりしとなむ  いまの世にはいとめつらしけれ増山の殿も瓦  のしたに敷れ救ひいたされ玉ひしか士より  上のもの二十人あまりも失ひし林家にて  すら十六人しにらせたりと其教子ゟ聞ぬ 外桜田は鍋しま毛利北条伊東柳澤我 御家をはしめとして薩州の装束やしきは ミな燒うせ上杉板倉小笠原石川三浦真田 小鍋嶋阿部播州水野出羽大岡朽木抔なこ りなく壊たり  亀井の御家は死うせしもの十一人と其  家の侍堀確三よりきヽぬこの確三と昌