翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 83

ページ: 83

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 御座のかたハらにすへ玉ひたりし文箱の  上に棟木落てければ筐ハくたけつれと  ふミにて支たりし程に御身は恙なく  まし〳〵けれと御内人ハ三十八人失ひ玉ひ  ぬこの夜麻布の里なる御下やしきに  退かせ玉ふにともし火たに持せ玉ねと御馬  にめされたれはかゝる中にもやんことなき  御方とはしらさりしかと會津の御家ニ而ハ  馬三十六疋失ひ玉ひしかは御のきにも  こよなくあやしかりしよし又北条の御家とか  きゝし若君其夜妻迎玉ふことのありしかハ  媒の君をはしめとしてよめ君まてあへなく  しにうせ玉ひしなとかたるものもありき誠なら  ましかはいと浅ましき事ニなん 日本橋通りははしより南のかたほといよ〳〵はけ しくて南伝馬町鍛冶丁五郎兵衛町を始として 東西の川岸より京はしまてやけうせ芝井丁 もまたやけたり其中にいと哀れなりしは さきつとし品川洋に夷ふせく料として 新たに築玉ひてける砲臺の中に會 津の御家にて請玉ハり玉ひしてころハ土の そこ割やしけんと思ふ斗ニ鳴はためき厳 しく立つらねつる小屋倒るヽまておしかたふき 戸も窓もひらかねはとやせましからやせましと