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土屏たりしに日数へて其土とり拂ハせしに
駕籠にのり男の童獨具したる商人の駕籠
舁もろ共にうせゐしかこのものいつこの
人とも分たさりけり其妻や子のなけき
おもひやられて哀れなりとかたるものも
ありきまた日本はしの四日市なる商人の
ぬりこめの際にいやしけなる男女ふたり埋れ
ゐしものありしを辻君にやと云あへり
其他隅田川よりにしハ乙めはしの邊りより
大川はしまてやけうせ水野秋元安藤
なとくつれたるもあり燒たるもあり
水野の御家にては死うせたるもの三十九人と
其御内人照嶋春丈よりきヽぬ
墨田川より東のかたは先深川ハ永代橋
の邊り僅に残して相川町黒江町大嶋町
蛤町仲町八幡門前町皆やけうせ真田水野
安藝阿波土井一橋なとあるハやけあるハ崩れ
本所よりハ総て六所より燒出たり先竪川
通りハ相生町二丁め緑町花丁まて十一丁燒失
荒川本多中山鈴木浅倉松平今井中川
奥津稲葉山本近藤津輕なとの御家のこり
少に焰となりぬ是を一処としいま一処ハ御船
蔵前よりやけ出て柳川町六間堀瀧川町
高橋まてやけ西条小幡本多松浦松平遠州