翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

麗斎叢書. 20 - 翻刻

麗斎叢書. 20 - ページ 85

ページ: 85

翻刻

 土屏たりしに日数へて其土とり拂ハせしに  駕籠にのり男の童獨具したる商人の駕籠  舁もろ共にうせゐしかこのものいつこの  人とも分たさりけり其妻や子のなけき  おもひやられて哀れなりとかたるものも  ありきまた日本はしの四日市なる商人の  ぬりこめの際にいやしけなる男女ふたり埋れ  ゐしものありしを辻君にやと云あへり 其他隅田川よりにしハ乙めはしの邊りより 大川はしまてやけうせ水野秋元安藤 なとくつれたるもあり燒たるもあり  水野の御家にては死うせたるもの三十九人と  其御内人照嶋春丈よりきヽぬ 墨田川より東のかたは先深川ハ永代橋 の邊り僅に残して相川町黒江町大嶋町 蛤町仲町八幡門前町皆やけうせ真田水野 安藝阿波土井一橋なとあるハやけあるハ崩れ 本所よりハ総て六所より燒出たり先竪川 通りハ相生町二丁め緑町花丁まて十一丁燒失 荒川本多中山鈴木浅倉松平今井中川 奥津稲葉山本近藤津輕なとの御家のこり 少に焰となりぬ是を一処としいま一処ハ御船 蔵前よりやけ出て柳川町六間堀瀧川町 高橋まてやけ西条小幡本多松浦松平遠州