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菓子話船橋 - 翻刻

菓子話船橋 - ページ 27

ページ: 27

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 前(ぜん)より白(しろ)角(かく)天(てん)二本をぬるまゆに漬(つけ)置(おき)しぼりて銅(あか)  鍋(なべ)へ水五合ほど入て角天を煮(に)くづして毛(け)水(すゐ)嚢(のう)に  て餡(あん)の中へ漉(こし)込(こみ)よくかきまぜて余(よ)程(ほど)和(やは)らかめにして  切(きり)溜(だめ)へ流(なが)し一(いち)夜(や)さませばかたまるなり     ○煉(ねり)羊(よう)羹(かん) ○白(しろ)大角豆(さゝげ) 四百目   ○唐三盆砂糖 九百目 ○白角天   二本半  是(これ)も前(まへ)にしるす如(ごと)く分(ぶん)量(りやう)次(し)第(だい)にて唐三盆を煮(に)  詰(つめ)て大角豆(さゝげ)の漉(こし)粉(こ)を追々(おひ〳〵)入て煉(ねる)なり尤(もつとも)角(かく)天(てん)は  其(その)以(い)前(ぜん)より水六合余入て煮(に)崩(くづ)し置(おき)煉(ねり)あがりたる  時/水(すゐ)嚢(のう)にて餡(あん)の中へ漉(こし)込(こみ)て満(まん)遍(べん)なく煉(ねり)まぜ船(ふね)へ  厚(あつ)紙(かみ)にて文(ぶん)庫(こ)を拵(こしらへ)て其中へ流(なが)すなり煉(ねり)物(もの)類(るゐ)一/棹(さを)  と唱(となふ)るは長さ六寸に巾一寸一/船(ふね)にて十二/棹(さを)に切(きる)なり  製(せい)して流(なが)し入る箱(はこ)を菓(くわ)子(し)屋(や)の通(つう)言(げん)に船(ふね)といふ今は  煉(ねり)羊(よう)羹(かん)を製(せい)せざる所もなく常(つね)の羊(よう)羹(かん)はあれども  無(なき)が如(ごと)く煉(ねり)をのみ好(この)み給ふ様(やう)には成(なり)たり文(ぶん)化(くわ)の初(はじめ)  僕(やつがれ)が深(ふか)川(がは)佐(さ)賀(が)町に店(みせ)を開(ひら)きし頃(ころ)は何処(いづく)にも種(しゆ)  類(るゐ)なく一日に煉羊羹のみ八百/棹(さを)千/棹(さを)の商内(あきなひ)在(あり)し  も手(しゆ)製(せい)の煉羊羹/中(ちう)興(かう)権(けん)輿(よ)の功(こう)に寄(よる)物(もの)なり当(たう)  時(じ)に至(いた)るまで日に増(まし)家(か)業(げふ)繁(はん)昌(じやう)なして御(お)得(とく)意(い)の御