翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

出雲紀行. 20 - 翻刻

出雲紀行. 20 - ページ 12

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落て五つ計り割たりとそ此夜僕和太郎丈に出て かへりて申様北堀市中のものみな家を明けて堀は たに屏風立めくらし其上渋紙もて屋根として 夜明すへしといひ合りとそ 七日入江真幸地震見舞に参りて外中原には門たふれ 塀覆ころひたるを見末次社の宝燈寺町辺の石塔みな ころへりといふけふも幾たひとなく震ふるふ 八日朝ゆるき強かりしほとに老母我居間口迄参給ひて扨々 世の中余りどうよく成事になりて万民の苦しみ爰にてさへ ケ様之事定て江戸は思ひやられぬ殿様いかゝ御凌遊はす事やと そのたまへる為泰もそも此度の始より心付て十八年以前 の事思はれぬと答はへりきけふも幾度となくなゐふる 九日夜明ころと昼と夕方となゐふる 十日朝飯後地震ふる今日終日曇天夜又ふる扨和太郎 朝丈に出て帰りて言やう五人とか打首有といふ 今日杵築ゟ人参りて彼地の地震はしめて委敷聞り 官三郎より遣したる書状左之通  余寒退兼候処被御揃益御機嫌能可被為御座奉賀候  随而私方無異罷在候御安意可被下候然は先達て北嶋殿  御火災御見舞之品三度便りに御送り被下慥に献上仕置候