翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

出雲紀行. 20 - 翻刻

出雲紀行. 20 - ページ 5

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御留になりし事 大神の御心に叶ひ給はさりしか其節京都の大地震 今更いはすともよく世の人のしれるかことく也けりされは その琵琶に御修復加へられて黄金や何やものさはに 添給ひて返し納め玉ひし其御礼代に両国造殿ゟ 吾師学のなりし中村文大夫守臣大人に命くたりて玉造の花仙山 より玉堀出さしめ給ひて奉られし時其玉にそへて 奉られし守臣大人の歌  出雲の神宝の中に紫藤もて造れりし琵琶ちふ物  の有けるを  朝廷にめさけ玉ひて看そなはして其琵琶に修理加へて  黄金やなにや物さはにそへ玉ひて返し玉ひけるその  よろこひに奉る物を求めて奉れとおふせかゝふりし  時よめる 大君のみことかしこみかへりことまをしきこえむゐや しろと国の宝をみつかひにさゝけまたさす物しろを まき出さねと掛巻は綾に畏し大殿よ命くたれは おほけなき我身の幸と梓弓いそしみ立て石上古き 例しを思ひいてゝ玉造らしし玉の祖の神の命の 幸のしつまりましし里ぬちに花仙と名に