翻刻!地震・災害史料

コレクション: NDL地震・火山

出雲紀行. 20 - 翻刻

出雲紀行. 20 - ページ 6

ページ: 6

翻刻

おへる山に生たる石社は国の宝と石こりか子にはあらねと 石屯を宇陀のうかちか手力を心あはせてもろ人に 忌鉏もたせすきかへし忌鍬とらせ打かへしはふり とりいて奉るそも〳〵是の里の名はあやにたふとし みそらゆく羽明玉の命そや造り玉ひし其玉を日の 大神にまつらしし其玉造り名におひて天津日続の 大饗へとよのあかりの神賀の吉言奏しに大神の 御手代として代々たえす御賀の玉を奉りつかへ まつりし古事は谷の埋木春の日の光を見すて 彼方の古川水の音たえてふりにしかともこち〳〵の ふる河岸の若暦木わかゝへり来て年波も今日の生日 に立かへりめさけたまひし神宝返し玉へるゐやしろと 伊豆の御宝添玉ひしかのみならす尊しや神の宝と ひたふるにいつきまつれと大言そはれりしかは昔より たふとかりける御宝の今はたさらに御光も照るか 如くみやつこも百の祝部も自然ぬかつきまつり風の 音の遠の朝廷をはろ〳〵と御祖の神の天翔り 国形見にと国翔りかけり見めくり此山の石とり出て 天の下くしはきませる皇孫のいかしの御代を常御代 の手長の御代と神ほさきほさき造れる美ほき玉