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コレクション: コレクション3

種痘活人十全辯 - 翻刻

種痘活人十全辯 - ページ 4

ページ: 4

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液(し)に感触(かぶるゝ)か如く。貫膿(ほんうみ)の頃(ころ)に至りて。少しも起脹(やまあが)らず。 反て痒(かゆみ)出てゝ。顔(かほ)を掻(か)き剥(むし)り。手(て)を押(おさゆ)れは脚(あし)を合せて 摩(すり)むき。脚を防(ふせげ)は。顔を枕(まくら)にすりつけ。背(せ)を床(とこ)にすりつ けて。迚(とて)も防(ふせ)きゝれず。荊芥(けいかい)。蒼朮(さうじゆつ)。続随子(ぞくずいし)。及ひ茄茎(なすのから)等(など)を。 蚊薫(かゑぶし)の如く焚(たけ)共。少しも験(しるし)なく。遂(つい)に惣身(そうみ)をすりむき。 赤肌(あかはだ)になり。獣(けもの)の皮を剥(むく)が如く。後(のち)には真黒(まつくろ)に乾(かわ)き。其 毒(どく)内攻(ないこう)して。心下(むなさき)へ鞠(まり)の如くさしこみ。歯(は)も缺(かけ)る程(ぼど)に。 齘歯(はきしり)をかみ。叫(さけ)びて父母を呼び。苦(くるし)きまゝに。常に嫌(きらい)の 薬を飲(のま)ん事を請(こ)ひ。灸を炷(すへ)んことを願ふ。咽(のんど)は痰(たん)にて 塞(ふさが)り。声(こい)もびつしりと嗄(かれ)て。日夜 悶(もだ)ひ苦(くるし)み。大に渇(かわ)き。茶 碗へ咬(かみ)つく程に。水を飲み氷を食ふものは。十一二日 にして死す。皮 薄(うす)く漿(かみ)薄(うす)くして破れ易く。少しく脂(やに)を 噴(ふく)のみにて貫膿(うみ)にならず。多くは陥(くぼみ)て皺(しは)になり。其 侭(まゝ) にて収靨(かせる)ものは。十六七日の頃に至り。余(よ)毒 再発(ふたゝひおこ)り。腹 の脹りて死するもあり。或は衝心(さしこみ)て死するもあり。或 は走馬牙疳(そうはげかん)とて。齦(はぐき)くさり歯も落(おち)。唇(くちひる)及び鼻(はな)にても腐 り貫て死するもあるなり」仮令(たとへ)死せざるも。余毒の為 に盲(めしい)となり聾(つんぼ)となり。或は鼻(はな)ふさがり或は手足の屈(かゞみ) て不自由になるもあり。或は髪(かみ)の禿(はげ)るもあり。或は痘(あば) 痕(た)多く付て。醜容(みにくきかほ)になるもあり。」病家各 先登(われさき)に名流の