翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

目さまし草 - 翻刻

目さまし草 - ページ 14

ページ: 14

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崑崙奴(てんぢくじん)象(ざう)を御(つかひ)ながら 巻(まき)たばこを吸(す)ふ図(づ)  《割書:これは文化癸酉の夏|長崎へ舶来(もちわたり)牝象(めざう)の|写真(しやううつし)なり》     《割書:|長崎荒如元画》 多葉古(たばこ)等(たう)のあて字(じ)もて通用(つうよう)し又 誤(あやま)りて莨菪(らうたう)を以(もつ)てこれ にあてしたぐひおほし煙草(えんさう)の名(な)は始(はじめ)て姚旅(ようりよ)が露書(ろしよ)といふ ものに見(み)ゆといへり扨(さて)錦里先生(きんりせんせい)の考(かうがへ)に此名(このな)は李太白(りたいはく)の想(さう) 思草(しくさ)如煙(けふりのごとし)といへる句(く)より出(いで)たるべしとなり医書(いしよ)には本草洞(ほんざうとう) 詮(せん)といふ書(しよ)に始(はじめ)て煙艸(えんさう)の名(な)を出(いだ)せり其書(そのしよ)こゝに渡(わた)りて後(のち)は 雅俗(がぞく)ともに皆(みな)此(この)文字(もじ)を通用(つうよう)する事(こと)となれり扨(さて)其書(そのしよ)には能(よ)く 功(こう)と害(がい)とを弁(べん)せり猶(なほ)其(その)前後(ぜんご)の諸書(しよしよ)にも詳(つまびらか)にこれを説(と)き示(しめ)せし も亦(また)少(すく)なからず 李氏(りし)の食物本草綱目(しよくもつほんざうかうもく)に伝来(でんらい)の説(せつ)を載(の)せていはく彼(かれ)より南(みなみ)に あたれる海外(かいぐわい)に鬼国(きこく)といふあやしの国(くに)あり其地(そのち)にては病者(びやうじや)