翻刻
【右丁】
一 船の居起(ゐおき)手入(ていれ)の事(こと)
一 蚕(かいこ)盛(さかん)の時(とき)霖雨(ながあめ)を凌(しの)ぎたる例(ためし)の事
一 暑気(しよき)を防(ふせ)ぎし事
一 家内(かない)陽気(ようき)加減(かげん)の事【前コマと重複】
一 鷹(たか)の居起(ゐおき)手入(ていれ)の事
一 蚕(かいこ)盛(さかん)の時分(じぶん)霖雨(ながあめ)を凌(しの)ぎたる事
一 同(おなじく)暑気(しよき)を防(ふせ)ぎし例(ためし)の事
一 諸国(しよこく)にて繭(まゆ)を作(つく)らす品(しな)ある事
一 糸(いと)取(とり)やう口伝(くでん)の事
一 蚕(かいこ)の善悪(ぜんなく)《割書:并(ならび)に》病(やまひ)見(み)やうの事
一 蚕(かいこ)の徳(とく)にて福者(ふくしや)と成(なり)し事
【左丁 上段】
天照太神(あまてらすおほんかみ)稚産霊日神(わかむすびのかみ)蚕(かいこ)を飼(かひ)
道(みち)を教(おしへ)給へ。保食神(うけもちのかみ)は眉(まゆ)を作(つく)り
まし〳〵て《割書:・》糸(いと)引道(ひくみち)始(はじめ)て有(あり)しとなん。
眉(まゆ)に生(しやう)するとはまへには蚕(かいこ)の眉に
似(に)れば斯言(かくいふ)にぞ。蚕(かいこ)の口(くち)より糸(いと)を出(いだ)
すを見(み)て糸(いと)繰(くる)道(みち)も始(はじまり)しとなん又(また)
稚日女尊(わかひるめのみこと)斎服殿(いんはたどの)にいまして。神(かみ)の
御服(みぞ)を主(つかさ)どらせ給ふとかや《割書:・》故(ゆゑ)にこの
御神(おんかみ)を糸(いと)綿(わた)すべて衣服(いふく)加護(かご)の御(おん)
神(かみ)と崇(あが)め奉(たてまつ)る《割書:・》また神の御教(おんおしへ)なれ
ば織殿(をりどの)へも不浄(ふじやう)の事を甚(はなはた)忌嫌(のみきら)【ママ】ふ
なり。
蚕種子(かいこたね)見様(みやう)の事
【同 下段 挿絵のみ】