翻刻
【右丁】
さけて御座をしける親王《割書:依客は|可敷之也》執柄大臣以下
堂(タウ)上に着座(チヤクサ)あるへからす庭に座をまうく関白
大臣は丈文のたゝみ《割書:或小文も|用之》納言参議は小文の
畳(タヽミ)殿上人は紫端畳(ムラサキヘリノタヽミ)也《割書:或赤|端》諸大夫以下地下侍(サフライ)
円座(エムサ)たるへし《割書:雲客も円座|先例なり》見所(ケムシヨ)の座(サ)《振り仮名:各-別|カクヘチ》必(カナラス)可(ヘシ)
敷(シク)之まりあしに《振り仮名:座-烈|サレツ》#1すへからす
一 韈(シタウツ)《割書:付 結緒(ユイヲ)》事
此事 於(ヲキテ)《振り仮名:當-道|タウタウニ》第一 大-事《振り仮名:秘-事|ヒシ》も口傳(クテム)も又《振り仮名:先-途|セムト》
もあるへし尤(モトモ)可(ヘシ)_三有(アル)_二執心(シウシム)_一ことなり色々(イロ〳〵)又かすおほし
【左丁】
形(カタ)は流々(リウ〳〵)にみなかはり侍り當-家之 説(セツ)は後鳥羽院
授(サツケ)下され侍しより以来(コノカタ)既(ステニ)五代之間 無(ナク)_二 中絶(チウセツノ)之
儀(き)_一悉(コト〳〵ク)達(タツス)_二先途(セムトヲ)_一彼(カノ)御 韈(シタウツ)のかたを至(イタルマテ)_三尓今(いまに)_一《振り仮名:相-傳|サウテム》之 則(スナハチ)
在(アリ)_二左(ヒタリノ)𢪛(マキニ)#2ぬひ様は普通(フツウ)のゆかけかわたひと申物
ぬふ様にはあらすそれより■#3はりめあらくうら
まてはりをつきとをしてぬひ侍り左右なくほこ
ろひすして《振り仮名:珍-重|チムチヨウ》也 糸(イト)はしろきねり くりたるへし
二足かさねて《振り仮名:着_レ之|チヤクス コレヲ》右足をゆふなり《割書:結様口傳あり|別紙に注之》
左のあしをも結(ユフ)之老-者の此道きはめたる人の