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【右丁】
はさむで。笏(しやく)を搢(さしはさみ)これを取。大将殿を昇り。御 簾中(れんちう)にひざ
まづきて。笏をぬき内侍に付て座に復(かへり)給ふ。次に御前より
左の次将を召。右の奏を給ふ。番(つがひ)を改(あらため)て是を進ぜしむ。委は
西宮次第(せいきうしだい)に見へたり。次に相撲/長(おさ)左右各弐人。装束は退紅(たいかうの)
袍(ほう)。白下襲(しろきしたがさね)。白布袴(しろきぬのばかま)。無絵尻鞘(ゑなしのしりざや)にて。円座(ゑんざ)をとつて。幕(まく)の前(まへ)
二/許丈(きよじやう)に置。三府将(さんふのしゃう)。佐(すけ)。座に着(つく)次に。立合(たゝあはせ)進出(すゝみいで)。籌刺(かずざし)の府生(ふしゃう)
弓箭(きうせん)を帯(たい)し座につく。先/矢(や)一筋(ひとすじ)立(たて)。次に一/番(つがい)左方先出。
葵花(あふひのはな)を着(つく)剱衣(けんゑ)を取て。北の円座(ゑんざ)に置(おき)進(すゝみ)。南殿の桜の
下(もと)に立。次に右方/瓠花(ゆうがほのはな)を着次の番は負方先進む。此例左
【左丁】
右ともに同じ。貞観(でうぐわん)以前左方を帝王(ていわう)の方と定らるれども。
元慶(げんけい)以来(いらい)。只(たゞ)正理に任せ給ふ
《割書:題林愚抄》 顕広
ゆふかほにあふひの花のさしあひていつれか色のかてんとすらん
番(つがい)この勝負はやく決(けつ)せざれば。承明門(しやうめいもん)の方に追下され。次
の番を供(くう)ず。及免(きうめん)して障を申相撲せしめざるもの。初の負
方進べき。持(もち)《割書:今云|われ》者右是を進る。最手は先番の勝負に
よらず。左方先進む若髪みだれ。又は犢鼻褌(とくびこん)など解(とく)る時
は。相撲長(すまふおさ)桜樹の下に。趍到(はしりいたり)て是をつくらう。此相撲長の号
も古き名目にて哥に
【別本参照 https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100375764/21?ln=en】