東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

古今相撲大全 - 翻刻

古今相撲大全 - ページ 31

ページ: 31

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たりけれ。これや此。/品治北男(ほんじのきたを)。/丹治是平(たんぢのこれひら)。/佐伯希雄(さはきのまれを)/紀勝岡(きのかつおか) /近江薑(あふみのはじかみ)。/伊賀枯丸(いがのかれまる)と聞へし。/供御白丁(ぐこはくてう)も。いらでか是にはまさる べきと見る人/興(けう)をぞましたりける。/勝負(しやうぶ)はいまだしれ ねども/元来(ぐはんらい)力まさりなれば。名虎かちぬと見へければ。一の宮 の御方よりは。東寺へ/使(つかい)を立る。/良房公(よしふさこう)の方よりは四の宮の御 かたすでにあやうく見へ候と。使を/山門(さんもん)に立らる事おひつき 〳〵に/櫛(くし)のはをひくがごとし。/和尚(くはしやう)是を聞て。こは心くるしき 事かな。此ときふかくを/我山(わがやま)にのこさんこと。口おしかるべし四の宮 位につきたまはんとは。/命(いのち)いきて何かはせんとて。/念力(ねんりき)をぬきん てつゝ/爐壇(ろだん)に置たる/剱(けん)を以て。みづからかうべをつきやぶり。/脳(なふ)をくだ き/芥子(けし)にいれ。/香(かう)のけふりにもやしぐして/帰命頂礼大聖大威(きみやうちやうらいだいしやうだいい) /徳明王(とくみやうわう)。ねがはくば/善雄(よしを)にちからをつけたまひ。/勝(かつ)ことを/即時(そきじ)に/得(ゑ) せしめた給へと。/黒煙(くろけむり)を立て。あせをながしもみにもふでいのら れける。/生仏(しやうぶつ)もとよりへだてなく/信力本尊(しんりきほんぞん)に/通(つう)じければ/大(だい) /威徳(いとく)の/乗(のり)給へる。/水牛爐壇(すいぎうろだん)を三/度(ど)めぐり/声(こゑ)をあげてそ取 たりける。/其声大内(そのこゑおゝうち)にひゞきければ/善雄(よしを)に/力(ちから)ぞ付にける。 名虎は此声を聞けるより。力おちて/心茫然(こゝぼうぜん)となりける時。 善雄名虎をわきにはさんで。/南庭(なんてい)を三めぐりして。ゑいと