東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

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古今相撲大全 - 翻刻

古今相撲大全 - ページ 57

ページ: 57

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で此まゝはあるべき。勝負有べしとのたまひける。言葉のしゝ より畠山長居を/尻居(しりゐ)におしすへければ。罷りいりてあしをふみ そらしければ。人々立よりおしかゞめてかきだしける。重忠 座にかへりつゝ。一言もいはずして出にけり。長居はそれより /肩(かた)のほねくだけて。かたわものになりて。相撲とる事もなか りけり    /和田常盛(わだのつねもり)朝比奈義秀(あさひなよしひで)相撲の事 正治二年九月二日源頼家卿/小壺(こつぼ)の海辺をめぐりたまふとき /小坂(こさか)太郎。/長江(ながゑ)四郎等。/御駄餉(おんたしやう)をます〳〵笠懸あり。/結城(ゆふき)七郎 /朝光(あさみつ)。小笠原/阿波(あはの)弥太郎。/海野(うんの)小太郎/幸氏(ゆきうぢ)市川四郎/義胤(よしたね) 和田兵衛/常盛(つねもり)。其/射手(いて)なり。次に海上に船をよそほひ。/盃酒(はいしゆ) をたてまつる。然るに朝比奈三郎義秀/水練(すいれん)のきこへあり。此 ついでをもつて。/其芸(そのげい)をあらはすべきよしを仰らる。義秀 辞し申ことあたはず。船よりおり海上にうかひ。数十度およきて。 なみの/底(そこ)に入。しばらく見へず。諸人あやしみをなす所に。 生たる/鮫(さめ)三/唯(とう)をひつさげ。御ふねの前にうかひあがる。/満座(まんざ)の ともがら/感(かん)ぜずといふ事なし。頼家卿/御感(ぎよかん)のあまりに。め す所の御/馬(むま)を。義秀に下したまふ。此馬は/奥州(おうしう)一の名馬なり