東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

コレクション: コレクション 2

古今相撲大全 - 翻刻

古今相撲大全 - ページ 60

ページ: 60

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がそだちたるやしきにて生る。一月過てあゆみ。二月にて 食し。七月にしてよくはしる。十三四歳よりしてこのみて すまふを取けるに。国中におゐて終に/勝(かつ)ものなし。是によつて /今弁慶(いまべんけい)とよびならはす。其長七尺六寸ちからはかりがたし。/弓(ゆみ)は 五人/張(ばり)に十八/束(そく)をひく。二十六歳までに。五十六度/鎗(やり)を合せ たりといひ伝へたり   /矢部刑部允(やべぎやうぶのぜう)相撲の事 豊後国大友/義鎮(よししげ)入道宗麟の次男/親家(ちかいゑ)の郎等に。矢部 刑部允といふものあり。/力(ちから)万人にすぐれ/武芸(ぶげい)の/奥旨(おうし)をきはめ たる聞へありしか。子細有て豊後を立のき。肥前の国に 行て。/龍造寺隆信(りうさうじたかのぶ)に/仕(つか)ふ。隆信の/次男江上(じなんゑがみ)又四郎/家種(いゑたね)は。九州 /無双(ぶさう)の大力と聞ゆ。つねに四尺八寸の/刀(かたな)。二尺六寸の/脇(わき)さしをよこ たへ。三間柄の/鎗(やり)を/柄(ゑ)ともに。/鉄(てつ)にてうちのべたり/棒(ぼう)は/樫(かし)の木 を。八角にけつらせ/筋金(すじがね)をふせ数十の/肬(いほ)をうへて。いくさにのぞ む/毎(ごと)に/敵(てき)をうつこと/数(かず)をしらず。常に相撲をこのみ。国中の 大力どもを/集(あつめ)て相撲を取らせける。刑部允もあはれ 家種と。手合したくおもふ/折節(おりふし)。家種も矢部が力を■。よび 出て相撲取られけるに。何れもおとらぬ大力なれば/互(たかい)