東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

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古今相撲大全 - 翻刻

古今相撲大全 - ページ 61

ページ: 61

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に/負(まけ)じともみ合取。わかれては取。やすみては取。終日くみ合 けれども。終に勝負はなかりけり。刑部允後に肥前を出て。 伊豫にいたり。/西園寺公広(さいおんじきんひろ)公に仕ふ。あるとき/領内医王寺(れうないゐれうじ)にあ そびしに。/住僧(ぢうそう)出てちからもちを望みしかば。刑部允。八尺餘りの 五/輪(りん)を/地輪(ぢりん)共にかゝへ/庭上(ていじやう)を二三返/持(もち)めぐりもとの所にすへ たり。其後宇和郡にて大きなるいはほの上に/大盤石(だいはんじやく)をかさ ねおきたり。其より後此石をうごかす程の人なければ。今 の世までものこりしとかや   /原大隅勇力(はらおゝすみゆうりき)すまふの事 豊後国大友/宗麟(そうりん)の/家臣(かしん)に。原大隅守といふ人。九州にかくれな き大/剛力(げうりき)の勇士なりしが。或とき肥後国/戸口(とのくち)といふ所迄。/南蛮(なんばん) /国(こく)より/発貢(いしびや)五百挺渡りしに。一挺を十六人にて持つれ。大友 家の居城。豊後/丹生嶋(にふじま)の広庭にこと〳〵くならべおきたりしを。 宗麟大隅守を招き。此石火矢を汝一人して/持(もち)見よとあれ ば/畏(かしこまり)て候とて。つと立て/筒先(つゝさき)より/起(おこ)し。かろ〳〵と/肩(かた)にのせ /広庭(ひろには)の中を二三/辺(へん)持て廻り。本の所におろし置。宗麟大 におどろき/尚(なを)もちからを見たまはん為。大なる/自然石(しぜんせき)の/手水(てふづ) /鉢(ばち)の有けるを。此石のすへやう我心にかなはず/汝直(なんぢなを)すべきやと