東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

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古今相撲大全 - 翻刻

古今相撲大全 - ページ 67

ページ: 67

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ける。実に関白殿の相撲のうちにて。昼夜。ふせいし。関がね。 /井関(ゐせき)。/岩根(いはね)などいふ上手どもゞ一番二番づゞとつて入にけり。中 にも。岩根は/防(せき)なるが。よき相手がなとおもへる/体(てい)にて立出たり。 行司/誰(たれ)にても/望(のぞ)みのかたあらば出たまへと。ふれけるに。こゝに /西岡(にしのおか)の住人に/突舂(つきうす)といふ相撲有。かくれなき上手なれども。 しかるべき相手なき故/宵(よい)より一番もとらざりしを。かた はらの者共出て。関をとられと次ゝめける。行司聞て/急(いそ)ぎ 出られさうらへ。/遅参(ちさん)は御前への恐れ有やといひければ/畏(かしこまり)候とて 立出けり。/長(たけ)はわづかに四尺ばかりなれども/脇(わき)の大さは六 尺ばかりもあらんと見ゆ。左右の/腕(うで)はつねの人の/太股(ふともゝ)にまさ りたり。年二十四五にて。つら大きに。まなこすさまじかりけ るが。白布を三重に/廻(まは)してつよくしめたり。岩根之介はたけ六 尺ゆたかにして。ほねふとく肉あつく。二重をつくり/損(そん)ぜしご とく也/茜(あかね)のした帯。二重に廻して引しめたり。秀次公いそぎ あはせよとのたまへは。行司やがて取らせける。一方はたけ髙く。 一方はひきかりければ。そこばくにちがひて見ゆ。岩根おもひ けるは。したての相撲なれば。うちにいれじと立廻る。 つき/舂(うす)は下手に入て。そつてみんとあひしらふ。/互(たがい)に/劣(おと)らぬ