東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

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古今相撲大全 - 翻刻

古今相撲大全 - ページ 72

ページ: 72

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【右丁】 などの平地に。陣幕(ぢんまく)を打たせられ。左右に相撲奉行とて。御家中 の侍衆(さふらひしゆ)左右に一人/宛(づゝ)。/上下(かミしも)を/着(ぢやく)し。幕(まく)の内に。円座(ゑんざ)を敷(しき)。硯箱(すゞりばこ) をひかへ。一番〳〵の勝負(しやうぶ)を筆記(ひつき)せらる。次に水桶一つ宛。是又左右に 置。土俵(どひやう)の外に足軽(あしがる)やうの人/座(ざ)して。代/役(やく)を奉仕(ぶじ)す。土俵は平地 に半(なかば)埋(うづ)みふせ。四本柱水引幕などは。御家により花美風流(くはびふうりう)の御 物好(ものずき)にまかせらる。土俵の外。三方に下座/筵(むしろ)を敷(しか)せらる。主人(しゆじん)云(いう) 御書院(ごしよゐん)へ出(いで)させ給ふと。程(ほど)なく行司(ぎやうじ)美服(びふく)をかざり。上下(かみしも)を着(ちやく)し。股(もゝ) 立(だち)取房付(とりふさつき)の唐団(とううちわ)をもち。正面の下座筵に。中腰(ちうごし)になり平伏(へいふく) す。此/団扇(だんせん)の房捌(ふささばき)。行司の習(なら)ひある事にて口伝(くでん)多し。扨左 【左丁】 方の角力取(すまふとり)一人宛。下座筵の上にて。手をつき平伏す。尤 左の手はながくのばして深く。是御前ずまうに限(かぎ)りての平伏の 仕様也。此禮すみて二字口(にじくち)より土俵の内に入。殿の正面にむかひ。 仮令(たとへ)ば前(まへ)三人。後五人。其次七人と。次第に列(れつ)し。中腰に成り 足の大指(おほゆび)をにぎり。平伏して居る。時に正面の下座筵に居る 行司より。シツといふを合図に。頭(かしら)をさげて手拍子壱つ打。力足(ちからあし) の三つ拍子(びやうし)を踏(む)む。而後/溜(たま)りへ入る。右方の作法(さほう)是に同じ。扨す まふ初る前に頭取(かしらどり)下知して。彼(かの)水の役人に通ず。時に水桶 にかしづき居る役人平伏/仕(し)ながら。出かけの角力取の名乗(なのり)を