東京学芸大学「学びと遊びの歴史」を翻刻!

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古今相撲大全 - 翻刻

古今相撲大全 - ページ 88

ページ: 88

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の事なれば。今におゐて江戸にては。頭取はいふにおよばず角力(すまふ) 人(びと)悉(こと〴〵く)帯刀(たいとう)する也。是にても古をおもふべし。角力人の貫首(くはんじゆ) たるものを関と称す。此名甚古きことなり。往古/禁庭(きんてい)に て相撲の節会/行(おこな)はせ給ふ後。防人(さきもり)となつて諸国へ下りて。関 所を堅固(けんご)に守る役を奉仕(ぶじ)す。故に号す。此事江次第。詞林采 葉抄等に委く見へたり。又防人の詠哥など。万葉集に数多(あまた) 出侍り。関脇是に次たる号なり。小結は役ずまふ取の小口の結な れば。ゆへにかくいふ。それより以下を前頭(まへがしら)といふ。此/称号(しやうがう)のもの大 勢あり。此部に列するものを。俗に幕(まく)の内(うち)といふ。幕の外(そと)を通称(つうしやう)。前(まへ) といふにより。其頭たる。取人(とりし)なればかく号(ごう)す。前の上座に居る を中といふ。是前頭と前の中といといへることなり。上古(しやうこ)朝廷(てうてい)にて 行はせ給ふときは。関関脇小結とも二人/宛(づゝ)是(これ)を撰(えらび)たまふ。勧進(くはんじん) 相撲になりても。二人宛ありしなり。干菜寺(ほしなでら)にて興行の有 し。二度目迄かくのごとし。則左に姓名を書/顕(あらは)す 寄方             勧進方     東方            西方 大関 《割書:筑前》金碇仁      大関 《割書:讃州》相引森右衛門 大関 《割書:江戸》御用木無次太夫  大関 《割書:因幡》両國梶之助