← 前のページ
ページ 108 / 282
次のページ →
翻刻
【右丁】
祝を到来せし先へは部屋申合せ支配人を定め答礼すべし
尤も到来之品よりは念を入れるもの也
媒人其他へ挨拶之事
媒人へは双方申合せ互に麁末なき様に使者を以て音物を
送るべし待上臈。介添其他役々之人へも同様に送るべし然
れども役之次第によつて音物に甲乙を付くべし
弘め之白蒸之事
白蒸は餅米一石二斗黒豆一斗を凡百軒分と定む重箱に大
小はあれども先づこの積りを以て用意すべし焼塩に黒胡
麻をまぜ当流之折形五番に熨斗は四番に何れも包み真中
を水引にて結ぶべしかいしきには南天を用う又白蒸に大
【左丁】
豆。焼塩に白胡麻を用ゐても苦しからず
四番附熨斗 【図】
五番之内。祝之塩包 【図】
嫁廻礼之事 《割書:付膝直之事|》
姑又は親類之老母にても嫁を誘引し親族其他へ廻礼す世
にこれを礼あるきといふ土産物は里方之計なれども双方
申合せ甲乙なき様になすべし其後九ツ目迄に膝直しとて親
類又は聟之朋友などを招き嫁ちかづき之ために酒宴を開